特定技能人材の面接で確認すべき四つの選考基準
特定技能1号の候補者を面接する際に、暗記された回答を避ける質問の立て方、履歴書を本人が書いたかの確認、同一業種の経験、入国までに負担した費用の確認方法をまとめました。

- 基準日
- 2026年9月2日
- 管轄
- Japan
- 執筆
- Jeongwoo Human Resource Development Institute
- 公式情報
- 2026年9月2日
良い人材は書類ではなく確認の仕方で決まります
同じ履歴書を受け取っても、何を尋ねるかによって全く違う人物が見えてきます。面接で確かめるべきは準備された回答ではなく、準備されていない場面での反応です。
特定技能1号の候補者の多くは、出国準備の過程で面接対策を受けています。志望動機や長所・短所といった質問は答えが既に決まっており、実際の意思疎通能力や勤務の継続見込みを判断する材料にはなりにくいものです。次の四点を順に確認すれば、短い面接でも判断の根拠が残ります。
- 答えを予測できない質問で実際の会話力を確かめます。
- 履歴書を本人が書いたかどうかを問い返して確認します。
- 同一業種の経験がある候補者を優先して検討します。
- 入国までに負担した費用の金額と内訳を確認します。
1. ありふれた質問を避け、答えを予測できない形で尋ねます
「なぜ日本で働きたいのですか」「あなたの長所は何ですか」といった質問には、たいてい暗記した文章が返ってきます。文章が滑らかであることは、現場で指示を理解し、聞き返せることを意味しません。
質問を変えれば、同じ時間でより多くのことが見えます。候補者が実際に経験したことを題材にしつつ、答えの形を事前に決められないように尋ねます。
- 正解が一つに定まらない状況を提示します。
- 候補者の答えから一段踏み込んで問い返します。
- 聞き取れなかったときにどう反応するかを観察します。
現場で重要なのは完璧な文章ではなく、分からなければ確認し直す習慣です。面接で「よく聞き取れませんでした。もう一度お願いできますか」と言える候補者は、現場での事故や行き違いを減らします。逆に、分からないまま頷く習慣は、介護や宿泊の現場でそのまま危険になります。
2. 履歴書は本人が書いたものかどうかから確認します
履歴書を本人が作成していない場合があります。代筆された書類はむしろ整っていることが多く、書類だけでは見分けがつきません。確認の方法は単純です。履歴書に書かれた項目を一つ選び、その場で具体的に問い返せば足ります。
- 記載された勤務先で一日がどのような順序で進んだかを尋ねます。
- 使用したと書かれている機器や用語の意味を説明してもらいます。
- 在職期間と担当業務が変わった時期を改めて確認します。
本人が経験したことであれば、表現がつたなくても順序と細部がつながります。逆に、履歴書の文章は流暢なのにその内容を説明できない場合は、書類の他の項目も同じ方法で確認し直す必要があります。

3. 同一業種の経験者を優遇します
履歴書に同じ業種の勤務経験があれば、優先して検討するのがよいでしょう。海外で稼ぐことだけを目的に応募した人と、既にその仕事を経験したうえで言語と技能の資格まで準備してきた人とでは、出発点が異なります。
同一業種の経験者は業務内容を知ったうえで応募しているため、入社後の期待と現実の差が小さくなります。その分、長く勤務し現場に適応する可能性が高まります。経験を確認する際は、期間の長さよりも次の点を併せて見るほうが正確です。
- 担当していた業務が採用したい職務と実際に重なるか
- その経験をもとに技能・語学の試験を準備したか
- 転職の理由を自分の言葉で説明できるか
4. 入国までに負担した費用と内訳を確認します
この項目は好みの問題ではなく、制度が求める確認事項です。出入国在留管理庁は、受入れ機関が満たすべき基準として「保証金の徴収や違約金契約を締結していないこと」を挙げています。また、「支援に要する費用は、受入れ機関等において負担し、支援対象の外国人に負担させてはなりません。」と案内しています。
入国前の事前ガイダンスにおいても、保証金の徴収や契約不履行に係る違約金を定める契約が違法であることを候補者に伝えることとされています。二国間取決めの目的にも、悪質な仲介業者を排除する趣旨が含まれています。
実務でこの確認が重要な理由は明確です。負担しきれない費用を抱えて入国した人は、その返済のために勤務先から失踪したり、認められない仕事に就いたりする場合があります。面接の段階で、候補者が自ら支払った金額とその内訳を説明できるかを確認し、説明できない場合や、金額が見込まれる賃金に比べて過大な場合は、候補者個人ではなく採用の経路そのものを見直す必要があります。
面接の質問タイプの比較
| 確認したいこと | 暗記できる質問 | 暗記できない質問 |
|---|---|---|
| 意思疎通能力 | なぜ日本で働きたいのですか | 今の私の説明で分からなかった箇所を挙げてください |
| 履歴書の正確さ | どのような仕事をしましたか | 履歴書に書いたその業務の一日の流れを説明してください |
| 職務の理解度 | この仕事はできますか | その仕事で最も頻繁に起きた問題と、そのとき取った対応は何でしたか |
| 費用の負担 | 手数料を払いましたか | これまでに支払った金額と、それぞれの名目を説明してください |
当機関の選考基準
Jeongwoo Human Resource Development Instituteは、学生を選考する際に上記の基準をそのまま適用しています。答えの決まった質問ではなく、候補者自身の経験を題材に会話が続くかを確認し、履歴書に書いた内容を本人が説明できるかを面談で直接検証します。
同一業種の経験を持ち、その経験をもとに言語と技能の資格を準備した応募者を優先して検討し、入国までに候補者が負担する費用の項目と金額を確認して記録に残します。この手順を経たうえで、企業の職務と現場の条件に合う人員を紹介し配置します。
よくある質問
面接時間が短いときは何から尋ねるべきですか
履歴書に書かれた項目を一つ選んで問い返す質問が最も効率的です。一つの質問で、書類の正確さと意思疎通能力を同時に確認できます。
経験のない候補者は除外すべきですか
そうではありません。同一業種の経験は優先検討の理由であって、資格要件ではありません。経験がない場合は、入国前の教育計画と配置後の支援体制をより丁寧に整えれば足ります。制度上の基本要件は特定技能1号のご案内で確認できます。
公式情報
以下の公式一次情報で、主要な事実を確認しました。
- 出入国在留管理庁 - 雇用における注意点
受入れ機関の基準である保証金・違約金の禁止と支援費用の負担者を確認する公式案内です。
確認日 2026年9月2日
- 出入国在留管理庁 - 特定技能制度に関するQ&A
支援費用の徴収範囲と入国前の事前ガイダンスにおける説明事項を確認する公式Q&Aです。
確認日 2026年9月2日